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中国武漢・上海研修に参加して(菊地哲也)

2009年度海外研修(武漢・上海)⑤

拓殖大学北海道短期大学経営経済科2年
C21017 菊地哲也

1 事前研修

私が今回中国研修に参加するのを決意したのは、近年成長著しい中国の経済や、中国文化、生活に興味があり、中国社会と中国語の理解を深め、体験して学びたいと思ったからです。今回中国研修に行く前に北海道拓殖短期大学の中国からいらしている任鳳鳳先生に日本との生活の違いや中国語会話の練習をしていただき準備期間を過ごしました。また昨年度に中国研修に行った2年生の方々には日本人が中国で生活するための注意事項や必需品、体調管理などをについて教えていただきました。これらの事前研修で生活する上での十分な知識を身につけることはトラブルに巻き込まれないようにするためや、自分の体調を崩さないようにするためにも必ずやらなければいけないことだと思います。

2 湖北経済学院と研修スケジュール

上海空港につき、それから国内線で武漢に着き大学の専用バスで湖北経済学院大学に着きました。大学は東京の八王子にある拓殖大学の数倍も広かったです。大学内にはいくつかスーパーや売店、パン屋、薬局その他にもいろいろお店がありました。さらに大学の目の前には学生のために商店、飲食店、インターネットカフェ、ビリヤード場、薬局、屋台、美容室、ファーストフード店などなど、学生の為に一つの商店街がありました。中国の大学は全寮制であるためこれらのお店は全て作られたのだと思います。前身は1907年に湖北商業中学堂として創立され、2002年に湖北経済学院大学となった新しい大学です。学生数が約16000人、全体で約30000人です。女子学生が全体の8割です。全寮制なので学生は4人1部屋の寮で暮らしています。今回私たちは大学内にある客人専用のホテルで過ごしました。大学では午前に中国語の授業をして、午後に交流会や、武漢の町を観光やショッピングセンターに行き、授業のない日は辛亥革命博物館と湖北省の山奥にある少数民族の村と黄鶴桜を見学しました。また中国の1泊2日の小旅行では三峡ダムと三国志の遺跡を見学しました。そして最後の上海での三日間は上海万博展示館と上海観光施設を見学しました。

3 中国での中国語授業

8時半から12時までの中国語の授業では中国人の孔先生が英語を使って中国語を学習する授業がとても充実していて、日本での日本語を使って外国語を学ぶのとは違い、授業をやるごとに英語と中国語を聞く力が高まりました。中国の英語教育は日本より進んでいると言われるのは、訳したりする文法重視の授業ではなく、聞いて答えるという外国に行った時でもすぐに使える実践的な授業が行われているからだと思いました。実際現地の学生が話す英語は流暢でわかりやすく、日本人よりも英語に慣れ親しんでいると感じました。孔先生は英語圏に留学していたことがあり普段は英語の授業を担当しているそうです。今回私たちに中国語を教えていただきました。毎回授業が始まる前に孔先生が私たちに「おはようございます、朝ごはんは食べましたか?」など簡単な中国語から授業がはじまります、文法はやらずに日常の会話が中心の授業でした。テキストで理解した後でそういった実際にface-to-faceでのコミュニケーションは実際にすぐ使える生きた知識になったと思います。

4 湖北経済学院の学生との交流会

湖北経済学院の学生との交流会ではフリーバスケットやルービックキューブ、キャッチボール、書道などをしました。私は書道の経験はほとんどなく上手くできなかったのですが、せっかくだと思い学生アシスタントの方に「友情長存」と言う中国語を教えてもらい書いてみました(意味はそのままで、友情がいつまでも長く続きますようにという意味です)。現地の学生がちゃんと私の書いている姿を見ているのでとても緊張したのですが実際にやってみると面白く、書き終わって現地の人が笑顔で「とてもいい!」と言ってくれたことがすごく嬉しかったです。あらためて私は日本と中国の伝統文化である書道の魅力、楽しさを知ることができました。

5 中国のスポーツ事情

交流会では一緒にバスケットやバレーなどもしました。スポーツ交流もまた楽しかったです。アジアでバスケットボール熱が一番ある国は中国です。大学内には何面ものバスケットコートがあり、そこには男子学生が休日、休み時間、また夜暗くなっても外でバスケットを楽しんでいました。中国はバスケットボール専門のスポーツブランドが複数あり、またどこのスポーツ店にもバスケットコーナーがお店の中心にあります。さらに中国のバスケットの競技人口は3億人と言われていますから中国のバスケット市場規模は大きく、中国の重要な産業の一つだと思いました。バスケットに対しサッカーの競技人口の少ない中国では、大学でサッカーをしている学生は全く見ませんでした。中国サッカーは近年国内での大規模な八百長など暗いニュースがありました。しかしテレビをつければヨーロッパのサッカーや中国スーパーリーグ、海外試合などが頻繁に放映されてあり、また日本のサッカー選手の名前を知っている現地の学生もいましたので私は中国人のサッカーへの関心はまだまだ高いと思いました。

6 中国の大学生の食事

中国の食文化を体験しましたが、武漢での料理は日本料理と比べると油の量が多く、味は辛めです。また日本のジャポニカ種(短粒種)の米と違って武漢はインディカ米(長粒種)でねばりけがなくぱらぱらしていました。湖北経済学院大学は大きい食堂が4つあります。中国の大学は全寮制で朝昼晩、毎日学生が食堂を利用するため、食堂がとても充実しています。日本の学食に比べものにならないくらいメニューが豊富で量があり、お野菜とお肉がバランスよくはいって、学生の体を考えた健康的な食事だと思います。私は中国の朝ごはんの定番である大豆ミルクと揚げパンをよくたのみました。急いでいるときは「食べ歩き」をしました。私を含め日本人は人目を気にしてあまりしませんが中国で食べ歩きは一般的です。また食堂では自分の嫌いな食べ物を箸で摘んで直接デーブルの上に捨てるという習慣には驚きました。現地の学生は皆「これは当たり前ですよ」と教えてくれました。このような地元の習慣を知ることは、現地の人の自分とは違うものの考え方を知ることにもつながると思います。

7 武漢を観光

観光で三国志の「荊州」に行きました。私は三国志の知識はなかったのですが、古くて大きい本物の城壁は迫力と日本の城とは違う構造、雰囲気があり、中国の三国志の戦いである血の歴史が感じられました。王先生にすこし三国志の歴史を教えてもらい、以前まで三国志は難しいと思い敬遠していましたが、実際に遺跡を見て歩いてみると興味が湧きあがり三国志の歴史を日本で勉強して知識をつけてからまた行きたいと思いました。2009年に完成された世界一の水力発電である三峡ダムでは中国の国家プロジェクトだけあってやはりその大きさに圧倒されました。バスで山奥の谷間にある少数民族のトッカ族が住む村に行った時は、結婚式の劇を見て、人力水車や牧割りを体験しました。中国では貧困救済と地域振興のため国家が少数民族の観光を促進しています。村の生活、文化は観光であり、村の資源は民族観光なのです。観光地なのですが村の風景は町とは全く雰囲気が違い、静かで、谷間や森、小川があり穏やかな風景が印象的でした。

8 世界都市上海

上海では現在上海万国博覧会の準備のため、あちこちで会場の工事が行われていました。上海は外国の企業が進出して成長してきた都市です。上海のデパートや人民広場に行くと実際外国人が多く、日本や外国の企業のお店がよく目につきました。例えば日本のユニクロ、吉野家、CoCo壱番屋、外国企業のマクドナルド、ハーゲンダッツ、ナイキ、等大手企業が買い物客で賑わう立地条件のいい場所に立ち並んでいました。地下鉄など交通関係の標識は東京と同じように中国語と英語で書かれています。中国国内に比べて上海は物価の高さが特徴です。しかし生活用品や食料品、庶民風の外食店などの値段は日本で売られているものの1/3程で安かったです。デパートでスポーツウエアを買ったのですが、価格は日本とあまり変わりませんでした。時計などの高級品がたくさんありましたがそれらは日本とほぼ同様の価格でした。これらから富裕層、観光客向けのデパートは大衆向けの露店市場と比べ「消費の二極化」がされていると感じました。武漢の都市部は発展していましたが、それ以上にたくさんの高層ビル、高級デパート、きれいな観光スポットのある上海はさすが世界都市だと思います。上海は中国経済の大きな役割を担っていることがよくわかります。

9 中国研修を生かす

湖北経済学院での生活では現地の日本に興味のある学生達と自由行動時間に学食や大学の外の商店街で食事をしたり、スポーツをしたりと楽しく交流を深めることが出来ました。しかし私が話す簡単な英語や中国語でコミュニケーションするには限界があります。なので中国語を話せる学生アシスタントの方に通訳してもらいます。その度に私は言語の大切さを思い知らされました。大学出発の早朝に湖北経済学院の大学関係者と先生方と朝の授業を抜けて私たちと交流した現地の学生達が見送りに来てくれました。短い期間でしたが私たち拓殖大学と湖北経済学院に強い絆ができたことは確かです。今回中国研修に参加して実際の中国という国で初めて生活し、体験し、見たことはたくさんの刺激と人の温かさであり、どれもが素晴らしくて、自分にとっていつまでも心に強く残り続けるものばかりです。そして今回中国で学んだ外国語の勉強方や中国の経済、社会、文化を日本の大学生活の勉強のなかで生かしていこうと思います。私は初めての海外とゆうこともあり、この中国研修を経て世界観が広がり、「経験」「知識」「交流」が自分の糧になり大きな「自信」をもつことができました。これは自分自身、また今までの人生の中で大きな変化だと思います。今回の研修では王署光先生、呉先生、拓殖大学北海道短期大学の先生方の協力、費用を援助してくれた両親、そして同じ目標に向かって出会えた拓殖大学の友人達の支えのなかで、安全で収穫の多い研修をすることができました。本当にありがとうございました。

2009年度海外研修(武漢・上海)⑥

2009年度海外研修(武漢・上海)⑦



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